徴兵制の覚悟

徴兵制が導入されると、国会議員の子供や孫も徴兵されるし、後援会の支持者や運動員本人、あるいはその家族や親族なども徴兵される。

たとえ政治家が身内の徴兵逃れに成功したとしても、内部告発を防ぐためには有力支持者の徴兵逃れにも協力する必要があるし、それに成功したとしても、今度はその内部告発を防ぐために普通の支持者・運動員らの徴兵逃れにも協力する必要が出てくる。 一部の有力者だけの徴兵逃れをすると、末端の支持者・運動員らの不平不満を抑え切れなくなって、その情報を隠し切れなくなるからである。

後援会組織は、その家族・親族まで含めると場合によっては万単位になってくる。関係者全員の徴兵逃れなんて出来るものではないし、たとえ出来たとしても、友人・知人・政敵・マスコミ・等々の監視の目をかいくぐってそれを隠蔽し続けるのは不可能である。

そして、 いったん徴兵逃れが発覚すると、2ちゃんねる・まとめブログ・ツイッター・フェイスブック・メール・等々によって徴兵逃れの情報が拡散され、どんなに選挙に強い議員であっても当選するのは困難になる。

よって、ネットの発達した現在の日本においては、政治家が「子供や孫が徴兵される」覚悟を決めない限り、徴兵制が導入されることはない。